沖縄本島から南西に約300km、周囲約9kmの小さな島・竹富島。透明なサンゴの海にはスズメダイやクマノミが泳ぐ。1年を通して花が咲き、花のみつを求め色とりどりのチョウが舞う。南西諸島特有のリュウキュウアサギマダラやツマベニチョウ、最も目を引くのは日本最大級のチョウ・オオゴマダラだ。南国の島の海と陸に舞う、カラフルな生き物たちの姿を竹富島に訪ねる。2010年11月に放送した番組のアンコール。[TRAV](C)NHK
北海道・石狩平野の宮島沼。秋には数多くの野鳥が見られる。マガンは5万羽を超え、東アジアに住むうちの3割ほどといわれている。沼で休み、田んぼで落ちモミを食べ、渡りの鋭気を養う。圧巻は、朝の飛び立ちと夕暮れのねぐら入り。5万羽ものマガンが一斉に乱舞するのだ。ハイスピードカメラで世界的にも極めて珍しい一斉飛び立ちを撮影。細かな羽の動きや、水しぶき、群れをなして躍動するマガンの姿をスペクタクル映像で紹介。[TRAV](C)NHK
宮城県牡鹿半島沖に浮かぶ周囲26kmの島・金華山。ブナなどの落葉広葉樹とモミなどの常緑針葉樹に覆われた島では、ニホンザルとニホンジカが数多く暮らす。実りの時期、生きものたちは躍動する。ニホンジカのオスは恋の時期を迎え、角を突き合ってライバルと争う。森では、この春産まれたニホンザルの子どもが、大人に混ざって秋の恵みを口いっぱい頬張る。島という閉ざされた環境で、たくましく暮らす生きものたちを見つめる。[TRAV](C)NHK
四国南西部・豊後水道の愛媛側に広がる宇和海。日本で最初の海中公園の1つに指定され、南からの黒潮の影響でテーブル状のミドリイシの仲間などの造礁サンゴや花畑のような景観を作るソフトコーラルなど、100種類を超えるサンゴが見られる。このサンゴの群落には、南の海にすむ魚をはじめ1000種類以上の生き物が生息している。サンゴの海の豊かな自然を紹介する。2010年11月に放送した番組のアンコール。[TRAV](C)NHK
長野県の中央部に位置する諏訪湖は、周囲15.9kmの大きな湖である。標高が高く、盆地にある諏訪湖の冬は厳しい。近年は湖の全面凍結が減り、コハクチョウやカモ類など多くの冬鳥が飛来するようになった。さらに、かつて保護されたオオワシが、今では元気になって14年連続で飛来している。冬鳥たちの冬越しを中心に、厳冬期から北帰行が始まる早春まで、諏訪湖やその周辺で冬を越す生き物たちの営みを見つめる。[TRAV](C)NHK
北海道北部、朱鞠内湖(しゅまりないこ)。年間20mを超える降雪量と、氷点下40度を下回る寒さを記録する、世界でも稀有(けう)な極寒豪雪の地だ。凍結した湖には独特の雪の結晶が大量に積もり、見渡す限りの大雪原となる。一面の結晶は太陽や月の光を反射し、色とりどりに輝く。対照的に、大量の雪にフタをされた水中には闇が広がる。未知の暗黒世界となる水中の撮影に挑戦。イトウやワカサギの、初の潜水撮影に成功した。[TRAV](C)NHK