
ぽんぽこ物語 ―“テレビの原点” 秘蔵フィルム復刻レストア特別配信セレクション―
「ぽんぽこ物語 ―“テレビの原点” 秘蔵フィルム復刻レストア特別配信セレクション―」をご覧くださいます皆様へ。 ■「ぽんぽこ物語」は“テレビの原点” です。ドラマが生放送だったテレビ草創期日本で初めて開発された収録の連続ドラマです。フィルムで収録しましたので「テレビ映画」と呼ばれました。■秘蔵フィルム:1957年11月から1958年2月まで全73話が放送。視聴率は16%を超え「子どもたちに人気だった」と漫画ぽんぽこ物語を描いた宮坂栄一さんが回想しています。(2020年、TBSヴィンテージクラシックスのインタビュー)しかし、放送後、原盤は制作した東京テレビ映画社(現TBSスパークル)の倉庫で段ボール箱に詰められ存在も忘れ去られました。☆復刻レストア 60年を経て、2018年11月、倉庫の棚卸の際、「ポンポコ山」と書かれたブリキ缶が大量に発見されました。中身は「ぽんぽこ物語」のフィルムでした。映像は良好でしたが、音声フィルムはしわくちゃで再生できたのは52本でした。一年間かけしわを伸ばし音声修復など丁寧にレストアを進めました。■特別配信セレクション:皆さまにご覧いただけるところまで蘇生できたのは今回の35話です。お話が飛んでしまいますが、間のあらすじを本編に加えました。日本が復興していく時代の元気に満ちた番組です。「正義の味方」の作家川内康範が下町人情や親子、兄妹の愛情とちゃんばらの楽しさ、鬼面の助っ人の謎など明るく楽しい冒険時代劇に仕立てました。 ■あらすじ:ぽんぽこ山の森の中。子ダヌキの兄妹ぽん吉(栗原眞一)ぽん子(小鳩くるみ)は人間に生まれ変わる。ぽん子は白妙城の初夢姫、ぽん吉は貧乏浪人、弓矢折太郎の子。お姫様は優しく育つ。ぽん吉は生まれてすぐに捨てられ善人の魚屋に育てられる。10年たち、姫は兄に会いたくなる。姫はお伴に八回(里井茂)、精助(久野四郎)を連れ江戸へ旅出つ。ぽん吉は娘を助けたことがきっかけで幕臣の養子源之助となる。侍として剣の腕を磨く。時は幕末。幕府は倒幕に対抗し密書を白妙城へ。その密命が源之助に託される。ぽん吉は江戸から白妙城へ向かう。姫の行く手には山賊、人さらいなど数々の危機に機転とタヌキの秘術で切り抜ける。ぽん吉は父弓矢直伝の剣術で立ち向かう。しかし、絶体絶命の危機が。そこに謎の鬼面菩薩が現れる。果たして、二人は再会を果たすことができるのか。