美しく牧歌的なギリシャの小さな島。引退した殺し屋のジュリーは暗い過去から逃れてひっそりと暮らしていた。そこへ４年ぶりにイギリスから息子エドワードが訪ねてくる。３０歳の誕生日に突然託された資産の委託者が父親なのかを知るためだったが、ジュリーは回答を拒む。そんな中、昔のボスであるダミアンから１０年ぶりに依頼が入る。ジュリーは動揺するも、３倍の報酬が息子のためになるならと引き受けるが……。

クルーザーに乗り込んだジュリー、エドワード、ルカは、エドワードの婚約者ケイラとの気まずい顔合わせの後、島での出来事を説明する。ケイラは驚きながらも彼らを受け入れ、クルーザーを岸から遠ざける。ケイラの兄エズラによると、彼らの父アーロンは鉱山会社ＣＧＭの社長だという。そんな中、船がジェットスキーに追跡されていることに気づく。ジュリーが銃を持って船内を回ると、目の前に殺し屋のショーンが現われ……。

アルバニアの港に到着したジュリーたちは、昔のボスであるダミアンを捜しに向かうが、ジュリーはエドワードがケイラに何かを隠していると勘付き、揺さぶりをかける。そして、一行が訪れたダミアンの部屋の壁には血痕が。さらに下の階の女性から、ダミアンの遺体が川で揚がったという新聞記事を渡されるが、ジュリーには彼の死が信じられない。遺体安置所に忍び込んで遺体を見ても識別できず、ジュリーは途方に暮れる……。

ダミアンがエドワードに気を取られている隙に、ジュリーはダミアンの銃を奪い発砲。命乞いをするダミアンを放置し、車でアテネの隠れ家へ向かう。ジュリーは昔の仲間からエドワードのために銃を手に入れ、使い方を教えるが、母のように逃げ回る人生は嫌だとエドワードは街へ飛び出していく。しかし、島での銃撃事件の容疑者としてジュリーとエドワードの顔写真がテレビで公開され、エドワードは警察に追い詰められて……。

駐車場で敵に囲まれたエドワードとヤスパーをジュリーが逃したところ、エドワードの前にマリーが現われ、彼を車に乗せて連れ去ってしまう。マリーは自分をエドワードの父親の妹だと紹介し、赤ん坊だったエドワードの体にあったあざの話をして、彼を信用させる。そして、後でジュリーと落ち合ってすべてを語ると言う。一方、ジュリーは隠れ家でヤスパーを尋問するが、アーロンに対する脅迫はハッタリだったと判明し……。

ジュリーとルカは、エドワードを救出するため、ケイラの手配したプライベートジェットでスペインへ向かい、マリー邸への偵察を始める。一方、フランスではアーロンが重体となり、代表代行を任されたエズラはケイラがシャンテーヌに関するプレスリリースを出さないことを条件に、エドワードの救出作戦に全面協力すると持ち掛ける。そして、マリー邸で目覚めたエドワードは、出自について衝撃的な真実を聞かされる……。