1960年、アメリカ大統領選挙の投票日。民主党の大統領候補、43歳の“ジャック”ことジョン・F・ケネディが、この日にたどり着くまでには、ケネディ家の人びとの長い苦難の道のりがあった。1940年、アメリカ屈指の資産家で駐英大使のジョセフ・P・ケネディは次期大統領の座を狙っていた。しかし、ルーズベルト大統領と対立して政治生命を絶たれ、長男ジョーに大統領への夢を託すことにする。だが、そのジョーが・・・。
1946年、ジャックは連邦下院選に出馬し、政治家の第一歩を踏み出そうとする。しかし、口下手で演説が不得手なジャックは、遊説に出かけても有権者の心をつかみきれない。だが、戦没兵士の母たちの会で、起死回生の演説を行う。1951年、下院議員のジャックと新聞記者ジャッキーはパーティーで出会い、恋に落ちる。しかし、ジャッキーの母は、ケネディ家の浮気癖を懸念して、2人の関係に反対する。
1960年、次期大統領ジャックは閣僚の選任を進める。父ジョセフが司法長官に弟ボビーを推すが、ジャックは、身びいきだと批判されることを恐れる。しかし結局、ボビーは長官に就任。FBI長官フーバーが強く反発する。大統領就任から3か月、ジャックは亡命キューバ人ゲリラによるカストロ政権打倒計画を承認する。しかし、予想を越えて、ゲリラ軍は劣勢を強いられ、打開策として米軍の投入が検討される。ジャックの決断は・・・。
1960年、選挙戦の最中に父ジョセフはシカゴにいた。旧知の歌手フランク・シナトラ、マフィアのボスであるサム・ジアンカーナと会うためだ。ジャックの票固めが目的のこの会合が、後に暗い影を落とすことになる。大統領就任後、最初の夏。ジャックは、長年にわたって患っている背中の痛みにアジソン病も加わり、体調がさらに悪化。大量の薬も効果が見られない。一方、妻ジャッキーもファーストレディーの公務に疲労を募らせる。
1962年、ミシシッピ州の公立大学が、黒人学生の入学を拒否するという人種差別事件が起きる。入学を認める連邦裁判所の命令が出たにもかかわらず、州知事バーネットは州法を盾に断固として拒否。ジャックは事態を憂慮して知事の説得を続けるが、地元の白人住民も知事を支持して大学に集まり、暴徒化する恐れが出てくる。ジャックは、事態の沈静化のために、軍隊の投入が必要だと考え始める。
1962年10月、ソビエト軍が、キューバ国内に攻撃用ミサイル基地を建設していることが判明。ジャックは、テレビ演説でアメリカ国民に事実を知らせ、ミサイルの発射が確認された場合は、ただちにソビエトに全面的報復を行うと宣言する。第3次世界大戦を予感させる国際問題を前に、ジャックたちは、大きな決断を迫られる。ホワイトハウスで音楽会が開かれる。ジャッキーは、招待していない女性が来ていることに気づく。
グレッグ・キニア
John F. Kennedy
ケイティ・ホームズ
Jacqueline Kennedy
バリー・ペッパー
Robert F. Kennedy
トム・ウィルキンソン
Joseph Kennedy Sr.
ダイアナ・ハードキャッスル
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