世界を変えた発明、自動車。先見の明を持った若者たちが、この新しい産業で過酷な戦いを繰り広げる。やがてそれはアメリカを変えることに。ヘンリー・フォード、ダッジ・ブラザーズ、ウィリアム・デュラント、ウォルター・クライスラーの覇権争いは、アメリカ史上最も影響力のある巨大企業の基盤となることに。

わずか二十数年の間でアメリカは自動車によって大きな変化を遂げる。現在、米国自動車業界はフォード、ゼネラルモーターズ、クライスラーの3社が独占している。このビッグ・スリーがより巨大に、よりパワフルになるにつれ、ナンバーワン争いはますます激化していくのだが。

第二次世界大戦後、自動車の巨大需要が生まれた。1950～60年代のアメリカの若者は車にスリルとスピードを求めた。ビッグ・スリーは互いに競い合うように開発を進め、やがてマッスルカーが誕生することに。黄金期を迎えた自動車産業だが、さまざまな試練と困難が待ち受けていた！