「ディス・イズ・ミー ~ありのままの私~」は、ドラマ「トランスペアレント」に触発されて製作された3~5分のドキュメンタリー短編5本のシリーズ。トランスジェンダーや性的少数派が製作者となり、「トランスペアレント」で見つけたテーマをもとに、それぞれの考えや思いを表現する。
エピソード1
クローゼット
トランスジェンダーであることをカミングアウトしようする時、その苦悩は衣服をしまうクローゼットにも投影される。 スリランカ系の俳優・作家・コメディアンであるディーロと、インド生まれの俳優・ダンサー・ヒーラーであるマヤ・ジャファー。 2人がそれぞれ自らの経験を語る。
エピソード2
世代を経て
トランスジェンダーの支援者でありセラピストであるヴァレリー・スペンサーと、10代のトランスジェンダー、リリー・ルーベンスタインの、世代を超えた交流を描く。2人はロスの街をめぐりながら、ヴァレリーの思い出の場所で、トランスジェンダーの歴史について語り合い、自分たちでも思いがけないほど深く心を通わせていく。
エピソード3
トイレより
人間は誰でもトイレに行きたくなるものだ。トイレに安心して入れないつらさを、トランスジェンダーのエンターテイナーであり活動家のロッコ・ケイアトスとマリアナ・マーが語る。2人はトイレをめぐる様々な問題を提起しながら、公衆トイレは男女の区別なく使えるようにと訴える。
エピソード4
ひたすらこの道を
本は表紙では判断できないものだが、性別を間違って判断されて気分を害している人も多くいる。今回は、ジェンダークィアのメル・シムコヴィッツとピーティ・ギブソンがロサンゼルスのイーストサイドで率直に語り合い、性別を限定するよう表現はなくすべきだと主張する。
エピソード5
私と姉妹たち
長年にわたり、トランスジェンダーの女性は仲間同士で出歩くことを避けて暮らしてきた。不用意に目立ってしまうと、暴力の標的にされるからだ。今回は、アーティスト・俳優・デコレーターであるヴァン・バーンズと、"喜劇的な因習打破主義者”ミス・バービーQ、アーティスト・映像制作者であるザッカリー・ドラッカーが登場。誇りと勇気を持ってトランスジェンダーの女性たちと集う。その姿からは、彼女たちが深い絆で結ばれていることがうかがい知れる。
Rebecca Odes
ジル・ソロウェイ
アンドレア・スパーリング