ビギナー

ビギナー

視聴可能: FOD
この物語を、もし一言で表すならば、それは“青春群像ドラマ”である。青春群像ドラマ。つまりそれは、同世代を生きる若者の汗と苦悩を描いたドラマ・・・とは限らない。ここに登場する主人公たちは、世代も背景も全くバラバラ。共通点は、敢えて言うなら日本で一番ハードな資格試験に合格したはず・・・なのに、はみ出しモノっていうところだ。そんな彼らが必死で“人間”に立ち向かい、“人生”と格闘する汗と涙の青春ドラマが、この『ビギナー』。彼らは司法修習生。競争率約40倍、合格率2.69%、合格まで平均5年以上はかかるという“司法試験”を突破してきたエリートたちだ。文字通り秀才中の秀才である彼らだが、司法試験に合格した後には修習生としての1年半が待っている。その間、彼らは寮生活を送りながら、法律家としての基礎知識と社会常識を得てゆくのだ。超難関である司法試験の合格までにかかる時間は人それぞれ。よって司法修習生たちは、“同級生”でありながらも性別はもちろん年齢もバックグラウンドも全くバラバラなのだ。だから、名もない平凡なOLだった23歳のカエデが奮起して司法試験に通って、すごく優秀そうな同期の仲間たちとともに司法研修所の門をくぐり、一日めの授業を終えたとき、成り行きでカエデの周りに集まっていたのは、とっても風変わりな7人の仲間たちだった。ろくに学校に行ってない落ちこぼれや、子育てにてんてこ舞いの主婦や、リストラ寸前だった部長や失脚した官僚や、苦節18年で警備員のバイトをしながらやっと受かったみたいなヒトとか・・・。この、バラバラで超個性的な人たちが、研修所の教室や寮での共同生活という閉じられた空間の中で、議論や恋愛やケンカや追試などを通じて日々触れ合いながら物語を紡いでゆく。とは言っても、別にこれは社会派ドラマじゃない。モラトリアムな、あるいは懐古的な青春群像ドラマって訳でもない。青春とは、なにも“人生の早い時期に訪れるある一時期”のことだけを指すのではないのだ。その人ぞれぞれの、ある“心の在り様”を指すのである。人生のあらゆる時期が青春であり、人はいつでも人生のビギナー=初心者である。