ポンペイで生き、死んだ人々の物語を解き明かすため、考古学者たちは新たに発掘に着手する。犠牲になった人の頭蓋骨や、謎の裕福な解放奴隷の墓とミイラを調査し、時間の制約がある中で、中央の浴場の地下に残る、息詰まるような狭いトンネルに入っていく。

剣闘士の流血の戦いの場であったコロッセオがローマ帝国最大の象徴になったのはなぜか？考古学者たちはコロッセオの遺跡に入り、手がかりを求めて各地で発掘調査を開始する。さらにトスカーナやイギリスでもトンネルや円形競技場を掘り起こし、コロッセオの驚くべき全貌を浮かび上がらせていく。

ローマの地下には、紀元１世紀に建てられた巨大な黄金宮殿が埋もれている。ローマ史上、最も豪奢な建築物だが、なぜ埋もれてしまったのか？この忘れられた宝の命運を探れば、建設者である悪名高い皇帝ネロの秘密も明らかになるかもしれない。専門家が黄金宮殿の遺跡の保存を急ぐ中、考古学者はその歴史とネロの名声とのかかわりについて新たな手がかりを発見する。

ハドリアヌスの長城は、ローマ人の手による最大の建造物である。グレートブリテン島に全長約120キロメートルにわたって伸び、史上最大の帝国の北端を定めていた。専門家が壁やとりで、門番の町などを調査し、ローマの辺境の地で起きた文明と文化の発展を明らかにしていく。その驚くべき発見は、ダイナミックに変化し続けた帝国の北端における生死のありさまを浮かび上がらせる。