とある刑務所内の特別接見室で、宇佐木玲子 (米倉涼子) は死刑囚の真里谷 (城田優) と接見していた。少年課から捜査一課特殊犯捜査係・SITに配属になったことを伝える玲子に、「日本初の、女性の交渉人誕生だ。おめでとう。君はこれから人の命も操れる」と祝福をささげる真里谷。
とある工場の一室で、新たなろう城事件が発生。駆けつけたSITに犯人の男 (姜暢雄) は交渉人として玲子 (米倉涼子) を指名する。桐沢 (陣内孝則) も犯人の要求に応え、玲子をろう城現場へと向かわせる。「その銃に弾は何発入っている? 7発? 5発かな?」。犯人に問いかけるフリをしながら無線で人質の人数が7人でうち男が5人であることを伝える玲子。
休日。玲子 (米倉涼子) は甘利 (高岡蒼甫) にデートに誘われ、動物園へ。とはいうものの、玲子は目の前の動物から目を離さず、甘利の言葉にもそっけない返事を返すだけ。動物園にやってきたのも玲子のリクエストだったらしい。その時、甘利の携帯に、あるカフェに爆弾が仕掛けられSITは出動要請に備えるとの緊急招集の連絡が入った。
墨田 (笹野高史) がなじみのクラブ『和子』のママ (山下容莉枝) から受け取ったのは、都内に仕掛けられた九つ目の芋羊羹。しかも、本物の爆弾だった。爆弾を手に動くことができない墨田を横目に、ボイスチェンジャーを通して話す犯人と交渉を開始する玲子 (米倉涼子)。
年商二千億の大企業トップの息子・本橋和馬 (岡田将生) が何者かに誘拐された。玲子 (米倉涼子) らSITのメンバーは和馬の自宅へと急行。母親の芳江 (山口美也子) は誘拐を知らせる犯人からの電話をとっさに録音していたが、その女性の声には聞き覚えがないという。その中の「探さないで」という表現に疑問を抱く木崎 (筧利夫)。営利目的の誘拐ではないのだろうか?
飯塚 (大東俊介) という青年が何者かに殺害された。飯塚は5年前に機動隊員だった玲子 (米倉涼子) の父・修次 (陰山泰) が殉職した立てこもり事件で、真里谷 (城田優) と共に逮捕された少年グループの一人だった。新聞記事で事件を知った玲子は、一般人を装って飯塚が殺害された現場へと向かう。そこには、新聞記者の工藤 (伊武雅刀) の姿もあった。