イギリスの小さな町である夜、若い女性シアンが突然姿を消した。彼女の携帯の電波は、事件現場からほど近い森の中から発せられていた。事件はSNSですぐさま拡散され、捜索のためのボランティアが各地から集まり、世間の注目を浴びることとなる。一方、刑事のファルチャーが事件を追う中、監視カメラ映像で、拉致に使用されたとされる車の特徴が限定される。それをもとに何人かの容疑者が浮かび上がるが、その中には意外な人物が…。

ウィルトシャー警察から懲戒処分を受けたレイが自殺したとの知らせを受け、ファルチャーは重い足取りで彼の自宅を訪ねた。女性に対するセクハラ行為で告発されたレイは、ひどく落ち込み悩んでいたという。良き友人の突然の死に戸惑うファルチャーであったが、その一方で彼がシアン失踪事件に深く関わっているのではないかという疑念を抱く。ひそかに調査に乗り出すファルチャー。ところが、シアンを殺害したという男が現れて…。

シアンの失踪から5日が経過。彼女を救うために焦るファルチャーだったが、2人目の被害者の存在が明らかになる。ニュースを見たベッキーの母親は、2人目は娘だと直感。しかし警察には同様の問い合わせが600件以上も寄せられていた。ファルチャーはハリウェルから自白を引き出したものの、被疑者の権利を無視した強引な手法が問題になる。その後、勾留されたハリウェルは弁護人の助言によって黙秘に転じていた。

女性2人を殺害した疑いでハリウェルを逮捕したファルチャー。ところが、それまで饒舌だったハリウェルが一転して黙秘を決め込んだため、遅々として進まぬ捜査にいら立つ日々を送っていた。そんな折、ハリウェルの車から見つかった血痕がシアンのものであるとの調査報告が入る。併せて押収した香水瓶からは誰のものとも分からないDNAが検出され、ファルチャーは他にも複数の被害者が存在するとみて捜査に意欲を燃やすのだった。

刑事証拠法違反のほかに、記者への情報漏洩の嫌疑までかけられたファルチャーは停職となる。不遇のファルチャー刑事と娘ベッキーのために、カレンは署名活動を開始し、議員の協力を得て法律の見直しを求める請願をキャメロン首相に提出する。一方、懲戒審査会の審議にかけられたファルチャーは、免職は免れたものの、刑事に復帰することはできなかった。失望した彼は辞表を提出するが、そんな折にハリウェルの犯行の証拠品が…。

自ら刑事の職を辞したファルチャーは単身リビアに渡り、不安定な社会情勢の中、現地警察官の指導に当たる過酷な日々を送っていた。一方、ウィルトシャー警察ではメモリー刑事が中心となり、ベッキー殺害事件の捜査を細々と続行していた。いくつか証拠が挙がったもののハリウェルの犯行を裏付けるには至らず、捜査は難航するばかり。行き詰まったメモリーは検察官ハリスからある秘策を持ちかけられ、一か八かの大勝負に打って出た。