正義感が強く、頑固なフォイル警部が、英サセックスを舞台に、第一世界大戦中&戦後の混乱に乗じた汚職や犯罪に立ち向かう。丁寧な時代考証がなされていることでも知られており、歴史上の事象が事件に絡んでくることも多い。脚本は『名探偵ポワロ』などで知られるアンソニー・ホロヴィッツ。
エピソード1
ドイツ人の女
1940年5月、第二次世界大戦の只中。イギリス南部に位置しドーバー海峡を臨む町ヘイスティングズでも、戦火が激しくなるにつれ、ドイツ人に対する反感が膨れ上がっていた。そんな折り、地元有力者ヘンリー・ボーモントのドイツ人妻グレタが悲惨な死を遂げる。殺害現場に残されていたカギ十字の印。動機はドイツ人に対する怨恨なのか?捜査を進める中、第二の殺人が起きる。グレタ殺害事件との関係は?フォイルは部下のミルナーとサムの助力を得て真犯人を捜し出す。
エピソード2
臆病者
1940年5月。ドイツ軍の侵略が現実味を帯びてくる中、イギリス政府はドイツとの対決姿勢を掲げる。その一方、国内にはナチス寄りのユダヤ主義団体も存在していた。フライデー・クラブもその1つ。ある日、フライデー・クラブが集会を開いたホテルで、参加者であり、そのホテルの経営者でもあるマーガレット・エリスが殺害される。フォイルが捜査に乗り出すと、クラブの主宰ガイ・スペンサーが、「犯人の本当の狙いは、脅迫状が届き、命を狙われていた自分である」と証言するのであった・・・・・・。
エピソード3
兵役拒否
1940年6月。良心的兵役拒否を申し立てるも却下された若者デビッド・ビールが留置場で自殺した。その後、デビッドの申請を却下したガスコイン判事の家に脅迫状が投げ込まれる。判事は第一次世界大戦の英雄で実業家のブルックスの息子だけに良心的兵役拒否を認めていたのだった。翌日、今度は判事宛に不審な電話が。直後、屋敷の離れで爆破事件が起こり、ロンドンからの疎開児童ジョーが犠牲となってしまう。判事に強い恨みを持った者の犯行なのか・・・・・・。フォイルは捜査に乗り出す。
エピソード4
レーダー基地
1940年8月。空襲の焼け跡からグレアム・デービスの刺殺体が発見される。事件当日の目撃情報と被害者が手にしていたロケットペンダントを頼りに、フォイルは捜査を開始する。同じころ、フォイルの息子アンドリューはヘイスティングズ近くの空軍基地に配属されたのだが、基地に漂う不穏な空気に違和感を覚えていた。そんなある日、アンドリューは身に覚えのないことでロンドン警視庁公安課に逮捕されてしまう。フォイルは事件と平行してアンドリュー釈放のため奔走する。
50隻の軍艦
1940年9月。ドイツによる度重なる空襲に苦しんでいたイギリスはアメリカ参戦を待ち望んでいた。その鍵を握るアメリカ政府の特使で大富豪のハワード・ペイジがヘイスティングズを訪れ、彼をもてなす夕食会が大学時代の旧友アーサー家で開かれていた。同じ夜、自称オランダ人の亡命者ハンス・マイヤーがフランスからボートでアーサー家から少し離れた浜に上陸し、逮捕される。彼が乗り捨てたボートを捜索中、夕食会前にハワードの元に金の無心に訪ねてきたリチャード・ハンターの遺体が発見される・・・・・・。
エースパイロット
1940年9月。燃料は戦争の行方を左右する重要な資源で、流通・供給は国に厳しく規制されていた。ところがベクスヒル貯蔵所で大量の石油がなくなる事件が発生する。石油管理局はこの事態を重く見てフォイルに捜査を命じ、フォイルはサムを潜入捜査員として貯蔵所に送り込む。サムが貯蔵所で同僚になったコニーは空軍エースパイロットでアンドリューの親友レックスと付き合っていた。ある夜、仲間が集まるクラブにコニーが泥酔状態で現れ、「秘密をばらす」などと騒ぎ、その後、自宅で死体となって発見された・・・・・・。
マイケル・キッチン
アンソニー・ハウエル
ハニーサックル・ウィークス
ジュリアン・オヴェンデン
マイケル・シムキンズ
エリー・ハディントン
ダニエル・ウェイマン
ジェレミー・スウィフト
ルパート・ヴァンジッタート
ジェレミー・シルバーストン
アンソニー・ホロヴィッツ