時は1217年、高麗時代中期。当代の執権者、チェ・チュンホンの圧政に不満を爆発させた僧侶たちが反乱を起こすが、惨敗を喫する。チェ・チュンホンの執政機関である都房は、反乱軍の残党を捕らえるため、兵士に村を襲撃させる。その村で、師匠のスボプのもと、ウォラと兄妹のように仲睦まじく暮らしていた僧侶のムサン(=キム・ジュン)も連行され、尋問場に引き出されたムサンに対して、本当の僧侶かどうか身元の確認が行われる。
ムサンは偽の僧侶として拷問にかけられ、かつてチェ・チュンホンの屋敷から逃亡した奴婢の息子、キム・ジュンだということが発覚してしまう。一方、今回の反乱の首謀者が義父だという噂に、チェ・チュンホンの長男チェ・ウの立場は悪化していた。キム・ジュンは処刑されそうになるが、チェ・ウの娘ソンイの口添えで減刑され、労役場送りとなる。同じく連行されたウォラも、下女として都房の厨房に送られ、辛い日々が始まっていた。
築城現場で奴隷として働かされるキム・ジュンは、監督官のチェ・ヤンベクらも奴隷の身分で、みな撃毬(キョック)で勝ち残って家臣に取り立てられたと聞かされる。一方、チェ・チュンホンはチェ・ウに、権力を掴むには強いところを見せろと言う。そんな中、撃毬大会が近づき、チェ・ウとチェ・ヒャンの各陣営は奔走する。選手集めに苦労していたチェ・ウの家臣のソン・ギリュは、尋問場で不屈の精神を見せたキム・ジュンに、白羽の矢を立てる。
撃毬(キョック)に出場する決心をしたキム・ジュンは、さっそくチェ・ヤンベクと厳しい練習に臨む。キム・ジュンが危険な撃毬に志願したと知ったウォラは、心配して密かに会いに来るが、自分はもう僧侶でなく奴隷だと、固い決意を語るキム・ジュン。そこへ通りかかったソンイも、楽な労役場に移すことを提案するが、キム・ジュンは男らしく生きたいと語るのだった。みなが見守る中、撃毬大会が始まり、初戦はチェ・ヒャン側の圧勝に終わる。
目の前で仲間が殺された衝撃も覚めぬまま、キム・ジュンが第二戦に出場する。劣勢を跳ね返しながら活躍するキム・ジュンの闘志に会場は沸き立つが、キム・ジュンを見つめるソンイの姿に、母のチョン氏は不安を覚える。脚をひどく負傷し絶対安静を命じられたキム・ジュンだが、次の試合にも出場すると言い張る。そんな中、ソンイはキム・ジュンのために豪華な食事を用意し、キム・ジュンはソンイに試合に出場させてくれるよう頼み込む。
卑屈な奴隷より男らしい人間として生きるため、必ず生き残ると言うキム・ジュンの気迫に押されて、出場を認めるソンイ。ソンイはキム・ジュンのために皇室の典医を呼び、さらにチェ・ウの上質な杖匙を借りてこさせる。その頃、契丹軍を追って蒙古軍が高麗領内に侵入したとの急報が届く。一方、チェ・ウの庶子の萬宗(マンジョン)はウォラに目を付け、チョン氏はウォラが知り合いの娘であることに気付く。そんな中、撃毬(キョック)の二回戦が始まる。
キム・ジュヒョク
Kim Jun
キム・ギュリ
Choe Song-yi
ボソク・チョン
Choe Woo
チョン・ソンモ
Choe Hyang
パク・サイミン
Choe Yang-baek