英王室属領ジャージー島の警部ジム・ベルジュラックは優秀な刑事だったが、半年前に妻を亡くして以来酒に溺れ、現在は休職中だった。ある晩、島の大実業家アーサー・ウェイクフィールド邸で殺人事件が発生する。亡き妻が気にかけていた娘キムのためにも再起を図りたいジムは、元部下バーニー警部補をサポートする立場で復帰を認められる。関係者の事情聴取が進む中、かつてジムが逮捕したジョンが被疑者として浮上するが……。

ケイト・ウェイクフィールドが殺害された翌晩、彼女の娘リリーが誘拐される。ウェイクフィールド家のアーサーとジュリアン、秘書マーガレットは屋敷を出て島内のホテルに滞在することに。ジムはリリーの子守りだったミアへの聞き込みで、リリーが養子だという情報をつかむ。やがてアーサーのスマホに身代金２５万ポンドを要求する電話が入る。指定の広場で警察がひそかに犯人を待ち構える中、ジュリアンが金を運ぶが……。

ジムはリリーを誘拐したミアとトモシュを捕まえるが、２人がケイトを殺したとは思えない。そんな中、巡査のカーラがウェイクフィールド邸に送られた不審な手紙を発見。それには父親を殺された娘が復讐をするオペラ「エレクトラ」の一節が記されていた。アーサーを怪しんだジムは島の社交界に顔が利く義母チャーリーに協力を仰いでアーサーの友人に話を聞くことに成功。すると、ある会社の買収劇が浮かび上がり……。

ケイトはアーサーの不正を暴露しようとしていた。一方、アーサーはジムの捜査をやめさせようと画策する。また記者クロエは、有罪の証拠をジムに捏造されたという元誘拐犯ジョンの話を聞き、裏付けの取材を始める。そんな中、自分が立ち直ったことを示したいジムは、キムとレストランで昼食を取る。だが身代金受け渡しの情報が入ると、キムを連れたまま受け渡しの場所へ急ぎ……。

ジュリアンのケイト殺害容疑が深まる。ジュリアンはケイトが死んだ日に劇場を抜け出し、アーサーの車で自宅に戻っていた可能性があった。だが、ジムはアーサーの犯行を疑い続ける。そんな中、カウンセラーのピートからジムの症状が思わしくないと伝えられた上司のウマは、ジムを捜査から外すことに。落ち込んだジムはたまらずアルコールに手を出す。ジムに会いに来たキムはそのことに気付き憤慨して家を飛び出すが……。

ジムはジョンからの電話に従って今は廃墟となった貴族の旧邸宅に到着する。そこにはキムが監禁されていて、ジョンはジムに銃を突き付けて証拠を捏造したことを告白しろと迫る。録音用のスマホが置かれ、ジムは告白を始める。その後２人はもみ合いになり、バーニーらが駆け付けるが……。その後、事件が一段落したジムはキムのためにカウンセラーを紹介してもらおうとピートを訪ねるのだった。