闖関東
“関東”とは山海関(さんかいかん)以東の遼寧(りょうねい)、吉林(きつりん)、黒竜江(こくりゅうこう)の東北3省を指す。清朝初期から新中国誕生まで、自然災害や戦乱等により、華北の貧しい人々が“天下第一関”と呼ばれる山海関や渤海湾から、陸海それぞれの経路で資源の豊富な東北の大地に新天地を求めた。移民は主に山東の人々で、2000万の山東人が関東の大地を踏んだ。これは歴史的にも珍しい大規模移民で、“闖関東(ちんかんとう)”と呼ばれた。朱(ジュー)家は険しい闖関東の過程で生き別れ、様々な苦難を乗り越えながら、たくましく生き抜いていく。
