ファッション業界はパンクなデザイナーのジョン･ガリアーノ、冷酷な起業家のベルナール･アルノー、そしてスタイルの魔術師アナ･ウィンターに揺さぶられる。

ベルナール･アルノー率いるLVMH帝国は伝説的なメゾンであるグッチの敵対的買収を始める。90年代にグッチを華々しく復活させたトム･フォードとドミニコ･デ･ソーレは自分たちの独立性を守るため反撃に出る。

大物フランソワ･ピノーがアルノーの支配を脅かす。彼らのライバル関係は会議室にとどまらず、ランウェーやレッドカーペットにまで及び、ガリアーノやフォード、そして仲間のデザイナー、アレキサンダー･マックイーンとマーク･ジェイコブスも加わり最高のショーで人気を競う。

大物たちの成功により夢の王国は3兆ドル規模のグローバル産業となり、ファッションは世界最大の汚染源の1つとなった。一方、魅力的なものの下ではデザイナーたちが絶え間ないプレッシャーと闘っている。