ドイツ、ミュンヘン。殺し屋のジャッカルは清掃員に成り済ますとフェスト出版社に潜入し、会社を継いだばかりのエリアス・フェストを銃撃。その翌日、エリアスの父で次期首相候補のマンフレートが病院に息子を見舞いに来たところを、３８１５メートルの遠方から１発で狙撃する。英国情報局秘密情報部（ＭＩ６）のビアンカは銃器に詳しい専門局員だが、ドイツ当局からの協力要請でスナイパーの特定に動き始める……。

ジャッカルの裏の顔をまったく知らないヌリアとその家族。しかし、急な出張が入ったというジャッカル空港までを送ったヌリアは海外へ飛んだはずの夫が町の建物から出てくるのを見かけ、彼への疑念が一気に湧き上がる。一方「リバー」のリリースを阻止するため、ウィンスロップはリリース日までにＵＤＣを殺したいと焦っていた。ジーナから再び依頼の話を持ち掛けられたジャッカルは、ＵＤＣの殺害を高額で引き受けることにする…。

ノーマンが置き去りにしたキャリーバッグが実は狙撃銃になることを知ったビアンカ。特殊部隊に犠牲者が出た上に突入の情報が漏れていたこともあり、任務は中止かと思われた。しかしドイツでの暗殺事件のスナイパーがノーマンの銃を使っていたことが確定し、ノーマンの追跡は続行されることに。一方、エマの訃報を受けたアリソンがロンドンにやって来る。ビアンカはアリソンからノーマンの情報を得ようとするが……。

オシの「アメリカの友人」の情報によりビアンカは、ジャッカルが「ロダン」を殺害するため雇われたことを知る。しかし「ロダン」が何者なのかはいまだ不明だ。元陸軍のハンスを訪ねたビアンカは、過去にあの狙撃が可能な者がひとりいたと聞く。だが、その人物アレクサンダー・ダガンはすでにカブールで死んだという。一方ヌリアに疑念を持たれたジャッカルは、自分は産業スパイで家族には危険は及ぼさないと嘘をつく……。

ジャッカルのタリンでの滞在先に突如現われたジーナは、依頼主の恐ろしさを語るとＵＤＣ暗殺に専念するようジャッカルに諭し、任務が終わるまでタリンにとどまると宣言し彼を閉口させる。ジャッカルはＵＤＣ暗殺には厳しい入場セキュリティーを通過できる銃が必要と判断。見かけたギプスブーツをヒントに、その中に仕込める狙撃銃の製作をノーマンに頼むが、ノーマンは腕をけがしていて期日に間に合わないと分かり……。

納屋の持ち主アティラに捕まり縛り上げられたジャッカル。翌朝、アティラはジャッカルのライフルを見つけると、兄とラツィカを呼んでジャッカルから金をせしめようとする。隙を見て逃げ出したジャッカルはブタペストの街に戻るが、今回は家族のもとに帰れないかもしれないと思いヌリアに電話をかける。一方ＭＩ６では、「アヌビス作戦」と名付けられたジャッカル捕獲計画の指揮をビアンカが執ることが決定し……。