ふしぎの国の聖使

遊園地で歴史劇のチラシ配りをしていた理系の女子大生は、読んでいた小説の中の孔雀 (くじゃく) 城にタイムスリップしてしまう。孔雀教の教主阮九術 (ラン･ジウシュー) は、突然現れた女子大生を敵対する殺し屋集団の百花殺 (ひゃっかさつ) と思い捕らえようとするが、礼部郎中 (れいぶろうちゅう) の李牧陽 (リー･ムヤン) は女子大生が聖火をともしたと思い込み、彼女を助ける。

聖使は、牧陽に豊年 (ほうねん) 村行きを提案し、牧陽は女性の阿強 (アー･チアン) を従え同行する。孔雀城は、男女の役割分担が自由な社会だった。村に入ると早速、たくましく大柄な女性との婚礼式から逃げてきた若者を救い、仲間にする。聖使は豊年村での祈雨祭 (きうさい) の挙行を城主に願い出る。

にわかに雨雲が現れて降り注ぐ雨に群衆はどよめき、城主も称賛する。花霓 (ホア･ニ) は、孔雀神の教主の阮九術から孔雀令を授かり孔雀教の聖使となる儀式を受ける。その夜、聖地にとどまり、孔雀神の教化と啓示を受けるように命じられるが、そこに聖使の命を狙う一味が現れる。