トゥルークライム・ショー：殺人狂騒曲

不動産仲介業者のエヴァと、テニスの元ジュニアチャンピオンで今は高級スポーツクラブでコーチをしているネイサンはロサンゼルスに住む夫婦。２人はエヴァの出産を控えているものの、エヴァは高額物件の契約を成立させられず、ネイサンはテニス部長から降格させられる憂き目に遭っていた。そんなある日、自宅のトイレ修理に来た配管工マットが、世間をにぎわす連続殺人犯なのではと疑った犯罪マニアのエヴァはある計画を思い付く。

連続殺人犯と一緒に実録犯罪モノのポッドキャスト番組を立ち上げてバズらせ大金を得ようというエヴァの提案に、渋々同意したネイサン。しかし、警察が殺人事件の捜査で、被害者と接触していたネイサンの元を訪れたことで、ネイサンは激しく動揺しポッドキャストの件にも迷いが出始める。煮え切らない自分に嫌気が差したネイサンはついに覚悟を決め、初回収録に臨むが……。

マットはついに収録現場に現われるが、エヴァとネイサンのお粗末な準備に厳しくダメ出しをする。次第に番組制作の主導権を握り始めたマットに、２人は不満を抱きながらも言いくるめられてしまうのだった。そして警察がまたしてもネイサンの元を訪れアリバイを確認するが……。そんな中、番組初回が配信され、エヴァとネイサンは期待と不安の中ダウンロード数を確認するが果たしてその結果は？！

エヴァ、ネイサン、マットの３人は初回配信の後、より番組をよくするために、ラスベガスで開催される犯罪マニアが集うイベント“クライムコン”に参加する。そこで連続殺人犯が殺し損ねた唯一の生存者ダリアが登場し、３人をざわつかせる。ダリアの話は嘘か本当か、エヴァたちは戸惑いながらもイベントを楽しもうとするが、そこで衝撃の事件が起きてしまうのだった。

衝撃の事件の後で、エヴァとネイサンはヤケになり、友人のルビーたちとともにクラブで踊り明かす。マットは偶然知り合った脚本家の女性の助言で、自分たちのポッドキャストを人気番組にするアイデアを思い付く。予期せぬ展開に初めは難色を示すエヴァとネイサンだったが、マットのアイデアに乗ることにする。しかしエヴァはイベント会場の混雑の中で、秘密の携帯電話を落としてしまい……。

マットのアイデアのおかげで３人の番組は大人気に。しかし、コンテンツのさらなる成長を急ぐマットと、現状で満足するエヴァとネイサン、両者の間に溝ができてしまう。そんな中、エヴァの友人であるルビー宅でオークション・パーティーが開かれ、エヴァたち３人も招待される。ルビーはある秘密を知っており、エヴァに本当のことを話すよう迫るが……。パーティーは次第にカオスとなり、悲しい事件が起きてしまう。