マーベル／アイアン・フィスト

15年前の飛行機事故で、両親と共に死亡したとされていたダニー・ランドがニューヨークに帰ってきた。ダニーの父は、友人ハロルド･ミーチャムと共に大企業ランド・エンタープライズを経営していたが、今ではハロルドの息子ウォードと娘ジョイが経営者に。突然現れたダニーに驚いた二人は、生きているはずがないと追い出す。温かな歓迎を受けるどころか、居場所を失ったダニーは…。

ミーチャム兄妹によって精神科病院に強制入院させられたダニー。ジョイは、ダニーへの仕打ちに罪悪感を抱き、ある方法で、ダニー本人だと確信する。一方、世間では死んだことになっているハロルドが、病院でのダニーの言動を監視カメラで確認していた。彼は病院を訪ね、薬で意識がはっきりしないダニーから、彼が武術の達人アイアン・フィストだと告げられる。

精神科病院を脱走したダニーは、公園で知り合ったコリーンの道場にしばらくおいてもらうことになるが、コリーンの意向に反して生徒に厳しく接したことから追い出される。そんななか、ジョイから持ち掛けられた提案をはねつけたダニーは、ランド一家の墓を管理しているホガース弁護士を探し出す。会社を取り戻したいというダニーにホガースは協力を約束する。

ハロルドから衝撃の事実を聞いたダニー。ハロルドは、ダニーに“ヤミノテ”を倒してもらおうと、父ウェンデルの後継者であるダニーを大株主としてランド社に迎えるようウォードに指示。ウォードは嫌々受け入れる。ダニーの復帰が大きなニュースとなり、ある特許薬を原価で売れと指示したダニーは英雄として報じられる。

ダニーの部屋の前に置かれていた包みは、人工ヘロインだと判明する。ダニーは、ランド社に入り込んだヤミノテが埠頭と会社を利用して人工ヘロインを密輸し、街に流そうとしていると推測。ウォードに相談するが、相手にされない。ダニーは、埠頭に新たな積み荷が届くことを知り、コンテナの一つに忍び込んで積み荷を調べようとする。

ランド社の化学工場が原因でガン患者が出たという疑惑に絡んでダニーが何も知らず謝罪した動画が世間で話題になり、対策を取るべくジョイは危機介入のプロを雇う。一方、ヤミノテからの招待状を受け取ったダニーは、マダム・ガオと対面する。人工ヘロインを作った化学者のラドバンと人質になった娘を助けるため、ダニーはひとりヤミノテとの決闘を決意する。