マーベル／ルーク・ケイジ

ヘルズキッチンからハーレムに移り住んだルーク・ケイジは妻のレヴァを失ってからというもの、超人としての能力を出さずに凡人として静かに暮らすことだけを望んでいた。昼はポップの理髪店、夜はコーネル・ストークスの経営するクラブで皿洗いをしていたが、 “ある出来事”がきっかけで、人助けを決意することになる。

“コットンマウス”の異名を持つコーネルが自分の金を奪った犯人を捜し出すため、ポップの理髪店を訪れた。ポップとコーネルは旧知の仲だが、ポップは堅気になり、彼の理髪店は街の中立地帯になっていた。ポップはかつての仲間の息子チコが標的になっていることを案じ、コーネルたちより先にチコを見つけ出すようルークに頼むのだが･･･。

ハーレムの憩いの場所であったポップの理髪店が襲撃され、ポップがこの世を去った。彼の理髪店を維持するためには8万ドルものの金が必要だと知ったルークは “ある計画”を立てる。その頃、コーネルの拠点が次々と襲われるという事件が発生するが、捜査を進めるミスティ刑事とスカーフ刑事は通常ではない犯人像に頭を悩ませる。

自分の金を盗まれて怒り狂ったコーネルがロケット砲を使ってルークを狙い撃ちし、コニーの中華料理店とルークのアパートを吹き飛ばした。機転を利かせたルークのおかげでコニーは助かるが、2人は瓦礫の下に生き埋めになってしまう。コニーを救出するルークだったが、自分がカール・ルーカスだった頃の記憶が甦り･･･。

700万ドルを失ったコーネルは、ハーレム中の人間から金を取り立てることを決意し、さらに、この責任はルークにあると彼の悪い評判を広める。だが、ポップの追悼式で最後にルークが真摯に弔辞を述べ、その会場にいる人々の心をつかんでしまう。その頃、ルークを治療したことがあるクレアがハーレムに戻り･･･。

スカーフ刑事は、警察が押収した銃器と引き換えに10万ドルをコーネルに要求するが、払う気がないコーネルは彼を撃ち、その場から立ち去ってしまう。警察内ではスカーフが汚職に手を染めたと噂が流れるが、相棒のミスティ刑事はスカーフの潔白を信じて疑わない。一方、ルークと再会したクレアはポップの店で瀕死のスカーフを発見する。