オンタリオ州北部の廃屋で、惨殺された少女の遺体が見つかる。以前、家出と判断され捜索を打ち切られていた失踪者、ケイティ･パインの遺体だった。当時から変質者による誘拐事件だと感じていたアルゴンキン･ベイ警察の刑事ジョン･カーディナルは、他にも被害者がいると考え、新しい相棒リズ･デロームと共に捜査を再開する。すると湖で水死した少年ビリーの遺体が見つかる。ビリーの母親は目を離した隙に溺れたと話していた。

未成年の失踪者を片っ端から洗い出す過程で、トッド･カリーの遺体を見つけたカーディナル。法医学研究所を訪れると、彼は酷い拷問を受けていたことが分かる。トッドの頭部に巻き付けられていた録音テープを再生すると、犯人とケイティの声が入っていた。そんな中、リズは夜中に出掛けるカーディナルを偶然見かけて尾行する。実はリズは騎馬警察隊曹長マルコム･マスグレイブからの命令で、カーディナルの調査のために送り込まれていた。

カーディナルの過去を調べていたリズは、カーディナルがトロントで潜入捜査をしていた麻薬組織への強制捜査を指揮していたのがマスグレイブであることを知る。生活費に困っていたカーディナルが売人に買収されたと主張するマスグレイブ。一方、カーディナルはキースという若者が行方不明になっているという情報を得る。次の被害者になると確信したカーディナルはキースの行方を探すが、手掛かりは何一つ掴めずにいた。

両親からの情報を手掛かりに、カーディナルはキースがバスを待つために時間を潰していたバーを突き止める。そして記者会見の場でカーディナルは批判を覚悟でキースの母親に心境を語らせる。少しでも殺害を遅らせるためにカーディナルが考えた苦肉の策だった。案の定、この会見をテレビで見たエリックはキースを殺さずにいた。イーディをけしかけて殺人者にしようとするエリックだが、彼が手にする高級ギターに目をつけた者がいた。

窃盗を繰り返していたウッディの遺体が発見されたことで、カーディナルとリズはようやく楽器店の従業員エリックへと辿り着く。感づいたエリックは警察が来る前に自宅を抜け出し、イーディにキースを運び出すよう指示する。エリックの居場所を突き止めたカーディナルとリズはエリックと対峙することに。一方、トロントから帰って来た娘のケリーは入院中の母キャサリンを見舞いに行くが、キャサリンは病院を抜け出して行方不明になっていた。

カーディナルがある女性に口止め料を払っていた事実を知ったリズは、全てを報告するとカーディナルに伝える。一連の誘拐殺人事件は、エリックの死によって解決し、キースも亡くなったものとして捜査は終わりに向かっていたが、カーディナルはギターがいまだに見つかっていないことに違和感を覚えていた。自分が窮地に追い込まれていても捜査に情熱を注ぐカーディナルを近くで見ていたリズは、カーディナルが不正を働くとは信じられずにいた。