A disgraced former military doctor embarks as a doctor aboard a whaler bound for the Arctic. His quest for redemption becomes a fight for survival in the desolate reaches of the Arctic.
EPISODE 101
出航
1859年、英国の港ハルから1隻の捕鯨船が出航しようとしていた。インドから帰還した元軍医のサムナーは船医として乗り込むことになる。このヴォランティア号で危険な航海を共にするのは、かつて氷山との衝突で大勢の船員を犠牲にした船長のブラウンリー、人を人とも思わず本能のままに生きる凶暴な銛打ちのドラックス、腹に一物ありそうな一等航海士などくせ者ぞろい。サムナー自身にもいわくつきの過去があり密かにアヘンに頼って体裁をつくろっている。彼らを乗せて北極海を目指す船には波乱が待ち受ける。
EPISODE 102
愚者の祭り
ヴォランティア号は北極海に到達し、アザラシ狩りが行われサムナーも参加することになる。物事を考えすぎる傾向のある自分とは対照的に、野性的な本能に従っているとも取れる男たちの姿に、ある種の共感を覚え始めるサムナー。航海の間に自分が施す治療への強い信頼を感じ、銛打ちのオットーや二等航海士のジョーンズと親しくなり、ダイナミックな捕鯨の光景にも触れて、船員たちとは一定の距離を保ちつつも次第に自分の居場所を見つけていく。そんな中、給仕係のジョゼフ・ハンナが腹痛を訴えてやってきて、それが気がかりな問題へとつながり、やがて事件を引き起こすことになる。
EPISODE 103
神から遠く離れて
ブラウンリー船長の秘められた計画のもと、さらに北を目指すヴォランティア号の船上で死体が見つかる。騒然とする乗組員たち。キャベンディッシュが聞き込んだうわさをもとに同性愛者である大工のマッケンドリックに嫌疑がかけられ、本人の否定もむなしくドラックスの証言によって犯人と断定され船倉に鎖でつながれることになる。だが疑問を拭いきれないサムナーは、船倉のマッケンドリックを訪ねる。そこである事実に気づき、マッケンドリックが犯人ではありえないと確信する。それなら犯人は誰か?サムナーは最も疑わしい人物を調べることを要求するが…
EPISODE 104
沈没
過去の暗い回想の中を漂うサムナーは、突然船が大きく揺らぐのを感じて現実に引き戻される。ヴォランティア号が氷塊にぶつかったのだ。船尾に穴が開いて沈むかもしれないと告げられ、サムナーは慌てて薬品箱を含めた身の回りの物をまとめて凍てつく氷上に張られたテントへと向かう。一方、キャベンディッシュはヘイスティングス号に旗を掲げて危機を知らせ、先発隊が向かうことを指示する。船倉につながれたドラックスの元に向かった彼は、予想に反して大きな被害を受けていない船底を目の当たりにし、ある行動に出る。物語の舞台は極寒の地の氷上へと移り、サムナーたちは生きるための闘いを余儀なくされていく。
EPISODE 105
悪魔の足跡
言葉巧みにキャベンディッシュを説得して鎖を切るヤスリを手に入れたドラックスは、再び残忍な本性を現して逃げだす。残された者たちの間で動揺が広がり、エスキモーを探して捕鯨基地に連れていってもらおうというはかない望みにすがって数人が去っていく。残されたサムナーとオットーは、生き残るために熊を狩ることにする。交代でテントの入り口でライフルを構えて見張り続け、ついにサムナーの前に白熊が現れた。1発目を外したサムナーは、テントのある浜辺から凍りついた海に降り立ち、熊をひたすら追い続けることになる。北極圏の過酷な雪と氷の世界で、果たして彼は生き延びられるのか?
EPISODE 106
極寒の海の果てに
サムナーを熊の特別な力を譲り受けた者“アンガコク”と信じるエスキモーたちに狩りへの同行を求められ、サムナーは承諾する。自然に寄り添って生きる素朴な彼らの暮らしを体験し、今までと違う価値観に触れる。また彼を助けた伝道師の病を治療し、医師として何とか再出発しようという気持ちも芽生えてくる。長い冬を越えて母国の港ハルに戻ったサムナーを、ヴォランティア号の船主だったバクスターは歓迎するかに見えたが… 呪われた航海と極寒の地での越冬という過酷な運命を生き延びた、たった2人の生き残りであるサムナーとドラックスの、最後の対決の時が来た。果たしてその結末は?
Colin Farrell
Tom Courtenay
Jack O'Connell
Peter Mullan
Stephen Graham
Andrew Haigh
Iain Canning
Niv Fichman