地球から太陽を挟んで平行している惑星・ピネロン。そこには地球人より文明が進んだピネロン人が住んでいた…。混血児・ピーターは、突如勃発した惑星間戦争の為にピネロン人である母親と引き裂かれてしまう。そして、戦争の発端となった事件で死亡した父の形見を手にして戦争を止める事を誓うのだった…。

地球では軍によるピネロン人の捕縛が続いていた。宇宙では反対にピネロン人による地球人の宇宙ステーション占領が続き、戦況はピネロン側が優勢である。ピーターは父の恩師であるソクラトン教授の元に身を置き、その孫娘・リンダ共に当面の平穏を味わっていた。

ピネロンからの破壊や占領により地球の宇宙ステーションは第17ステーションのみとなってしまった。艇長シリカスは絶対死守の命令に従い、仲間と共に圧倒的な戦力差においても撤退せず善戦していた。地球ではシリカス艇長の息子・メルと知り合ったピーターは、第17ステーションの撤退命令は出ないという厳しい現実を知る…。

ピネロン基地から、捕虜の地球人による宇宙間ミサイル・サタンM号が準備されているとの密告が入る。ステーション占領に失敗したホイヘンス総統が業を煮やし、ピネロン星から地球に直接攻撃が可能な100発にもなる宇宙間ミサイルの使用を命じたのだった。

ピネロン軍は地球攻撃の前線基地として月の占領を計画する。一方地球では軍の防空壕建設が進む中、ピーターは月基地小隊長の息子・ジョージと知り合う。その頃、極貧のパイクとマックは月基地防衛用のムーンガード砲建造に必要なエメラルドの強奪を試みるが遊星仮面の妨害により失敗する

月面基地から負傷兵を地球へ搬送するという情報を得たピネロン軍は、その宇宙船レッド・クロス号を奪取し、負傷兵達の命と月面基地の引渡しの交換条件を言い渡してきた。基地を奪われれば地球攻撃が容易である為、地球軍の会議では負傷兵の命と月面基地が天秤にかけられる。