ドイツでの出来事から２年後、アスゲールはミシェルとロフォーテン諸島で暮らしながら、国家公安警察やＣＩＡと協力してジミノフの資金の流れを追っている。休職してオスロの実家で父親の面倒を見ているエレンは早く仕事に戻ろうと焦るが、上司のインゲルがなかなか復帰を認めてくれない。法務省ではエレンの弟タリェーと法務大臣が、インターネット上でイスラム教徒のヨナスに対する脅迫が増えていることを心配するが……。

エレンたちがインゲルを失った悲しみに暮れる中、ジミノフに関する情報を得てエレンとアスゲールはブダペストへ向かう。ＣＩＡとの合同作戦で、架空の取引でジミノフをおびき寄せ逮捕する計画だが、エレンはジミノフを目の前にしたアスゲールが暴走しないかと心配している。市内でプライドパレードが開催される作戦当日、パレード参加者と差別主義者の衝突を警戒する地元警察も大量に配備される中、作戦は順調に進むが……。

命からがら爆破テロを逃れたエレンとアスゲールは、何者かに罠にハメられたことに気付く。誰が信用できるのかも分からない状況で、ハンガリーから脱出して次の手を打つためには、不本意ながらも逮捕して行動をともにしていたジミノフと手を組むしかない。一方ノルウェーでは、公表された情報によって法務省と国家公安警察に対する信頼が失墜し、姉が潜入捜査官だったと知ってしまったタリェーは大きなショックを受け……。

エレンは、事件の黒幕を突き止める鍵となる保守派の有名ニュースキャスター、マテウス・クライエフスキーに近づくため、ポーランドに潜入する。一方、エレンと別れてジョージアに向かおうとしていたアスゲールとジミノフは、予想外のトラブルに巻き込まれる。その頃ノルウェーでは、エレンの父が相次ぐ報道に心を痛めていた。その上タリェーは、姉のエレンと親友のヨナスへの忠誠心を試されるような難しい状況に陥り……。

チーフがエレンとアスゲールを捜す中、エレンはマテウスとその妻を人質に取り、ワルシャワのテレビ局にある彼のオフィスに向かっていた。一方、ワルシャワ北部ではアスゲールがテレザの助けを得て、イネーブラーに関連する証拠を手に入れるために警備の厳しい倉庫に忍び込もうとしていた。ノルウェー政府はＮＡＴＯ首脳会議の開催を目前に控えて重圧にさらされており、法務大臣はヨナスに悪い知らせを伝えることに……。

ワルシャワでは、大勢の市民が集まって抗議活動を行なっている。そんな中エレンは、シコラを見つけてテロ攻撃を阻止しようとする。一方、アスゲールはチーフに助けを求めるが、ミシェルの命が危険にさらされていることに気付いていない。その頃ノルウェーでは、ＮＡＴＯ首脳会議が始まろうとしており、法務大臣は自身のキャリアを揺るがす決断を下す。テロリストとされたエレンとアスゲールは身の潔白を証明することができるのか。