高校の化学教師ポーラは、妻子持ちの体育教師フィリップとの不倫関係を終わらせようとしていたが、未練がましいフィリップに手を焼いていた。弟や実家の両親との関係もギクシャクしている。一方で彼女は、地下室のネズミの駆除を依頼した便利屋のジェームズとその場の弾みで一夜を共にする。複雑な事情で大所帯を養わなければならないジェームズは、その後ポーラに拒絶された嫉妬心から、ポーラの不倫相手のフィリップをゆすることを思いつく。しかし金銭の受け渡しでもめ、怒りに任せてフィリップを殺してしまう。ポーラと出会って以来、ジェームズは奇妙な幻覚に悩まされるようになっていた。

警察はフィリップの死を自殺と考えていた。しかしポーラは、フィリップからの手紙がなくなっていることに気づいてジェームズを疑い始め、刑事のマックに相談。マックは独自に捜査を続ける。ジェームズは同居する2人の女性の1人に警察が接触したことを知り、姿を消す。一方でポーラは、浮浪者のような生活を送る弟カラムに愛想を尽かしていた。その矢先、カラムが暮らす車庫が火事になり、彼はひん死の重傷を負う。ポーラはこれもジェームズの仕業だと疑い、警察がジェームズを野放しにしているからだとマックを責める。共に孤独を癒すためポーラとマックは一夜を共にするが、そんな2人をジェームズが狙っていた。

ジェームズは逮捕され、負傷したマックは事件の担当から外されて自宅療養を命じられた。しかしマックはひそかに捜査を続け、ジェームズが苛酷な少年時代を送ったことや、彼の妹が幼い時に行方不明になっていることを突き止める。ポーラは、火事で全身に大やけどを負った弟カラムの意識が戻る見込みのないことを知り、悲痛な決断を下す。彼女はマックとの関係を深めるが、常にジェームズの影におびえていた。ジェームズが保釈になったことを知り、ポーラは彼と対決することを決意する。