アルプス殺人事件 憲兵エミリーの捜査録

国際的に有名なスキー選手ボリス･アルノーが地元のクレリーでチャンピオンとなり、妻のシャルロットは夫婦が所有するイスバ･ホテルでパーティーを開く。同じ時、季節労働者たちが住む「居留地」で火事が起こり、ウェーターのコルトが焼死体で見つかる。リヨンから応援のため地元クレリーに戻った憲兵のエミリーは、同じく憲兵のセルヴォズと組んで事件の捜査を始める。やがてコルトが麻薬売買に関わっていることが明らかになる。© 2020 Editions Cristal Publishing

コルトの恋人のティフェーヌが自宅から突き落とされ重傷を負う。犯人のフォーベルはスイスへと逃げてしまう。エミリーたちはフォーベルを雇っていたジュールダンから話を聞く。息子テオが村に来ることになり、エミリーは絶縁していた母アンヌに紹介せざるを得なくなる。ボリスはひざの故障が致命的となりドクターストップがかかるが、妻やコーチに言い出せない。アンヌはクレールヴォワを脅してバティストの保釈金を払わせる。© 2020 Editions Cristal Publishing

エミリーとアレクシスの仲を知ったボリスに10年前に村を去った理由を確認され、エミリーは謝罪する。反対派からの破壊行為が過激化し、クレールヴォワはアレクシスを脅してやめさせようとする。ボリスは周辺からの圧力に耐えられずコーチに引退を告げる。山の建設許可に関して憲兵から質問されたクレールヴォワは、資金の出所に対してジュールダンに説明を求めるが関係を断ち切られ、元恋人のセルヴォズに助けを求める電話をかける。© 2020 Editions Cristal Publishing

ホテルの防犯カメラと携帯のＧＰＳから、火事が起きた時間にシャルロットがホテルを出て居留地に行っていたことが分かる。予審判事は夫婦を呼び、どちらがエムリを殺したのかを明らかにさせる。地元企業の買収も明らかになり、エミリーの父ドゥニは会社を差し押さえられ窮地に立たされる。アレクシスはプロジェクトの反対派を率いてデモを行い、その様子をネット上に拡散させる。© 2020 Editions Cristal Publishing