ノッティンガムシャーの炭鉱集落で殺人事件が起きた。捜査に当たるのはノッティンガムシャー警察の警視正、イアン･シンクレアだ。被害者のギャリー･ジャクソンは、炭鉱ストライキで全国炭鉱労働組合を支持し、30年たった今も“スト破り”を嫌悪し続けていた。ギャリーは当時、ストが原因で逮捕もされていたが、ある警官の仲裁により告訴は取り下げ。逮捕に関するデータの一部は修正され、閲覧禁止になっていた。不審に思ったイアンは、仲裁に入ったとされるロンドン警視庁のソールズベリー警部補に情報提供を求める。ソールズベリーは上層部にかけ合うも一蹴され、代わりにノッティンガムシャー警察に捜査協力するよう指示されて…

ギャリーが殺された事件の捜査が続けられる中、アンディが運転していた列車が矢で攻撃される。イアンとケヴィンはギャリーの庭から発見した証拠をもとに容疑者を捕まえる。しかし矢による攻撃は止まらず、さらにギャリーの事務弁護士が狙われる。新しい証拠によりスコットの関与が明らかになるが、彼は数日前から行方不明になっていた。スコットの捜索と次の犯行の阻止のために事務弁護士に話を聞いたイアンたちは、1984年ごろに村に潜入したという覆面捜査官に関する噂を知る。一方、息子の妻とそりが合わないアンディは、ふとしたことで彼女を殴ってしまい…

スコットの捜索が続く中、イアンは第二の殺人事件の捜査を開始。スコットの関与を疑いながらも、1件目とは明らかにパターンの違う犯行に、イアンは戸惑いを隠せない。そんな中、ニューステッド･アビーで矢の刺さったクジャクの死体が発見された。聴取のためにキャシーとフレッドの家を訪れたイアンは、スコットの悲しい生い立ちを知る。一方、サラを殺してしまったアンディは、スコットに罪を被せようと、ウソの証言で警察を誘導しようとする。しかし、凶器の鋤に着目したソールズベリーにより、アンディのウソが露見。自分が疑われていることを知ったアンディは激しく動揺し、突如、ニールの前から走り去って…

殺人鬼と化したスコットに加え、義理の娘を殺害したアンディの捜索を迫られることになったイアン。ロンドン警視庁から応援部隊を迎えることに抵抗するも、新たなる犯行を防ぐため渋々同意するのだった。そんな折、ゴルフ場で再びスコットの襲撃の矢が放たれた。捜査を進めていたイアンたちは、1980年代に村に潜んでいたと噂される覆面捜査官の存在に着目する。当時、大規模な炭鉱ストライキが行われる中、村に潜入し過激派を厳しく取り締まっていたというスパイ警官。スコットの標的がその捜査官ではないかとにらんだイアンは、ある有力な情報をつかむ。「ロビー･プラット」―はたして、その人物こそが今も村に潜む元覆面捜査官なのだろうか…

ロビー･プラットに会ったケヴィンは、村に潜入した覆面捜査官のコードネームが「キーツ」だということを知る。ケヴィンはイアンの妻のヘレンがその人物ではないかと疑うが、ヘレン自身が接触してきて、その説を否定する。一方、妻の資料が閲覧禁止になっていることを知ったイアンは、その解除を申請し、資料の到着を待つ。その頃、森の中でアンディと遭遇したスコットは、警察に捕まりたいと言うアンディを利用し、包囲された森から逃げることに成功する。様々な疑惑が渦巻く中、舞台は1984年に遡り、「あの夜」の真相が明らかになる。果たしてキーツの正体は…

スコットの捜索は2週目に突入。イアンはスコットが元覆面捜査官を狙っていると考え、その正体を探っていた。そんな中、ミッキー･スパロウが、農園に寝泊まりしていたスコットを発見する。警察と住民が協力し、ついに確保に成功。しかし、取り調べで分かったギャリー殺害の動機は、予想に反して炭鉱ストとは全く関係のないものだった。さらには、スパイの正体も知らないと言う。