アニカ･ストランドヘッド警部補はスコットランド警察に新設された海上殺人捜査班 (MHU) を率いることとなった。元同僚で潜水士のマイケル、若い刑事タイロン、ブレアらと共に捜査に当たる。ある日、頭にもりが刺さった遺体が漁網に引っ掛かって発見される。被害者は小さな観光船会社を運営していたアーサー。彼の下で働いていたフィンリーを容疑者として事情聴取するが、その後、何者かにひき逃げされ……。

クライド湾を漂流するヨットから男の遺体が見つかる。胸にはナイフが刺さり、近くにはルーン文字の刻まれた小石が置かれていた。被害者はビュート島にある中学校の美術教師ロニーと分かり、アニカたちは島に渡って捜査を開始することに。ウォッカを学校に持って行ったため停学となったアニカの娘モーガンも仕方なく連れていく。聞き込みをするうち、ロニーが兄グラントと揉めていたと分かるが……。

グラスゴーの水源であるカトリン湖に遺体が浮かぶ。被害者は安全な水を目指して啓発活動を行なう団体「ナチュラル･ウォーター」で水質分析を担当するアナリストのマードだった。捜査の中で、マードが人妻と不倫をしては金を要求し食い物にしていたことが判明。その一方で水の安全に関する不正を告発しようと、ナチュラル･ウォーターの代表メルともめていた。マードを殺す動機のある者は大勢いたが皆にアリバイがあり……。

川で女性の遺体が見つかる。被害者はカーラ･ギブソン。かつてはベストセラーを次々と出していた作家だったが、今は大学の講師をして静かに暮らしていた。捜査線上にはカーラの暴露本でキャリアをつぶされた歌手エヴリンや女癖の悪そうなタクシー運転手ラキー、怪しい管理人グレアム、カーラに批判された低所得者地区の住人マギーなど複数の人物が浮かぶが、決め手はなく……。

クライド川で男の遺体が見つかる。身元は結婚30周年を祝い船上でパーティーを開いていたギルブライド夫妻の夫ポールだった。手首と足首に拘束された痕があり、犯行現場は水浸しで証拠隠滅を図った可能性があり、パーティーの最中に殺されたとして捜査が始まる。しかし、ポールにはトラブルが多く、風車建設でもめた隣人、金銭でもめたビジネスパートナー、パーティーのウェーターなど数人の容疑者が浮かぶが……。

港湾のドックで女性の遺体が見つかる。身元は古着とアクセサリーの店を経営するヴァイオラ。彼女はマイケルの弟エイディと交際していて別れたばかりだった。身内が関係者となりマイケルは捜査から外される。アンティークの売買相手や元パートナーのエイディも容疑者として取り調べを受けるが、そんな中、ヴァイオラがデートサイトを利用していたことが分かる。そのサイトでやりとりをしていた相手は“レイラ”と名乗る人物で……。