「東京商事」の営業部に勤める鎌倉まどか(藤原紀香)は、日夜、クライアントのセクハラにもめげず必死に営業をしていた。男社会の総合商社営業部では、男以上の働きをしないと、「だから女は」と言われてしまう。その日は、恋人の武井祐治(宇崎慧)の誕生日だったため、まどかは早く仕事を終えて、祐治を祝おうと思っていた。だが、そんな日に限ってトラブルが発生。その上、会社に戻ったまどかは大事な手帳を無くしてしまう。まどかがゴミ集積所を必死に漁っていると、通りかかったガ一ドマンの田辺春樹(高橋克典)が一緒に探してくれるが手帳は見つからず…。ようやく、祐治のマンションヘ駆けつけたまどかだったが、相合傘で女と戻ってきた祐治とバッタリ遭遇。さらに祐治に「オレ、彼女と結婚するから」と言われ、まどかは雨の中を泣きながら帰る。そこに、たまたま通りかかった春樹が傘を差しかけ、見つけだしたまどかの手帳を渡す。そして、やけ酒をして翌朝寝過ごしてしまったまどかは、慌てて飛び込んだ会社のロビーで派手に転んで春樹や常務の黒田光太郎(古谷一行)に見られてしまう。その後、会社の業績が芳しくなく、まどかの所属する食糧事業部第二課が廃止に追い込まれる。社員のほとんどがクビを切られる中、まどかは黒田に呼び出され、自分の秘書になるか、会社を辞めるかどちらかを選べと言われる。総合職であるまどかにとって、秘書課は最も働きたくない部署。辞める決意をしたまどかは、外資系など、他の企業の中途採用試験を受けるが、ことごとく不合格となる。そんな折、ニューヨーク支社から岸本拓美(伊原剛志)が戻ってきた。拓美は、まどかの入社当時、憧れの上司だった。拓美はまどかをバーに誘い、離婚したことを話していると黒田が現れた。帰ろうとするまどかだったが、黒田に挑発され、したたかに酔っぱらってしまう。そこで「君の武器は何だ、そしてそれで何を手に入れたいんだ」という黒田の問いが、まどかの心に突き刺さる。一方、拓美と時期を同じくして、まどかの親友であり、良きライバルの中村香織(水野真紀)もロンドン支社から呼び戻され…。