刑事のヤンは半年前に行方不明になった少女ユーリェの捜査班を指揮している。有力な手掛かりがないまま行き詰まりを感じていた中、１０年前に同じ地域で少女ナテーシャが行方不明になっていたことを突き止める。ナテーシャとユーリェは当時同じ１７歳で外見が似ており、行方不明になった状況にも類似点が多かった。２件を関連付けて捜査することを主張するヤン。そしてまた、新たにエマという若い女性が姿を消し……。

ヤンとプロファイラーのルイーセは、連続して若い女性を誘拐した犯人を洗い出すため、１０年前に殺されたナテーシャの通っていた高校に行き情報提供を呼び掛ける。ひとりの教師への尋問が空振りに終わる中、当時の教師名簿を確認するルイーセ。名簿に名前はないが、集合写真に写っている男アナスに目を付ける。彼は幼いころ母親に虐待され、自らも犯罪を繰り返していた。

１９９０年、少年アナスはアーリンの営む農場に身を寄せていたが、母親に連れ戻されてしまう。そして現在。捜査会議でルイーセは、アナスには余罪があるはずと指摘。外国も含め未解決事件を調べていく。一方、ナテーシャの葬儀に行きたがっていたアナスの代わりに参列したスティーネは、教会に警官がいたことから、エマとユーリェを一緒に監禁し続けるのは危険だと主張し……。

逃げた車の行方を追っていたヤンとルイーセ。その後、見つかった車のトランクには冷たくなったユーリェが。検視の結果、ヤンが車を追っていた時にはユーリェが生きていたことが判明。自分を責めたヤンは辞職を決意する。一方、タンクから見つかった３遺体はすべて左手の薬指が切られていた。ナテーシャやユーリェとは違うタイプの被害者が出たことにルイーセは困惑するが、アナスの陰に共犯者がいる可能性を見いだし……。

１９９８年、１６歳のスティーネは兄のミゲルを挑発し、レイプされていた。そして現在、次の犯行の抑止力になると考えた警察は、アナスを指名手配する。寄せられた情報をもとにした聞き込みで、ヤンとルイーセはアナスの潜伏先の古いボートを見つけ、中からナテーシャのドレスを押収する。その様子を見て動揺したアナスは、スティーネの制止も聞かず夜の街へ飛び出していき……。

１９９８年、ミゲルにレイプされたスティーネは、それをなかったことにしようとする両親や兄に不信感を募らせていた。そして現在、警察が共犯者の存在に気付いているとアナスに聞いたスティーネは、エマを始末し家を出ようと計画する。一方、シェルターでカウンセリングをしている中で共犯者は女性ではと気付いたルイーセは、タンクから見つかった犠牲者を調査するうち教会の女性用シェルターに行き着き……。