英領ヴァージン諸島に赴任し2年ぶりにオックスフォードに帰ってきたルイス。同じ頃、オックスフォードの女子大生リーガンが、睡眠研究所で頭部を撃たれて殺害される事件が起こる。事件発生時、男性が通用口から入ってくるのが監視カメラに映っており、ドアを開ける時に、リーガンの元恋人だったダニーの承認コードが使われていたことがわかる。

川岸で中年男性の撲殺死体が発見される。被害者、ディーン･グリーリーの手帳からは古代ギリシャ文字で書かれた3つの電話番号が見つかり、大学時代に"再誕神の息子たち"というサークルを作っていたメンバーの連絡先だと判明する。

ルイスとハサウェイは、刑務所帰りの作家ニッキー･ターンブルが脅迫を受けているということで、警護を担当することになる。オックスフォード･ユニオンの会長キャロラインに依頼されて講演に来たターンブルは気取った男で、ルイスは気にいらなかった。

レイチェル･マロリーが自宅の階段で首を吊っているのが見つかる。いくつかの状況から他殺を疑うルイスとハサウェイ。捜査を進めるうちに、マロリー夫妻と、親しくしているヘイワード夫妻との間に驚くべき関係があったことが明らかになる。

ギャンブル好きの図書館職員レジ･チャップマンと、美術学生のネルが遺体で発見される。2人の死に関連する要因が数多く見つかるが、真相はなかなか見えてこない。事件の謎を解くカギは、絵を描くことや記憶することに天才的な能力を持つフィリップが握っていた。

大学教授でワーグナー協会会長のR･G･コールが、友人であるリチャード･ヘルムの自宅で殺害される。現場の遺留品から、犯人はボクシングで使うバンデージで被害者を絞殺したことが判明する。その後、RGの教え子のマイロが遺体となって発見される。