ザ・ルーキー ４０歳の新米ポリス！？

ペンシルヴァニア州に住む40歳のジョン・ノーランは離婚が成立したばかり。離婚判決書類と結婚指輪を金庫に預けようと銀行に赴くと偶然、銀行強盗に遭遇する。ノーランは咄嗟の機転で犯人らの気をそらし無事に逮捕へと導く。この時の経験に触発されたノーランは、警官になることを志しロサンゼルスへ向かう。 9カ月後、警察学校を卒業したノーランは同期のルーシー、ジャクソンと共にロサンゼルス市警ミッドウィルシャー署に新米警官として配属される。直属の上司グレイ巡査部長はノーランの年齢をあげつらい厳しい態度で接する。新人3人はそれぞれ先輩と組んで現場に出ることになる。ノーランはタリアと、ルーシーはティムと、ジャクソンはロペスと組む。

ノーランが追った逃走車には花嫁姿の女性が乗っていた。結婚するはずの相手に浮気されてフラれたために自殺しようとするその女性に、ノーランは宝くじを渡して思いとどまらせる。ルーシーの指導巡査のティムが撃たれたため、代理としてスコットが彼女の指導に当たる。危険な仕事を嫌うスコットは、交通違反を見張るだけの怠けた仕事ぶりを見せる。銃撃戦で体が動かなくなったジャクソンは自信を失いつつあったが、教会で暴れる薬物中毒の男を説得。さらに凶悪な傷害事件を起こしているグループの一員も逮捕して失いかけた面目を多少は取り戻した。ノーランが運転する車の前に女性が飛び出してはねられる。薬物を投与されている女性クリスティンは、誰かに監禁され、逃げ出してきたようであった。

ノーランとタリアはゾンビの扮装をした4人の強盗を追い、電車の中で2人を逮捕するが、大金が入ったバッグを乗客の1人に持ち逃げされてしまう。逃げた2人の強盗と共に、金を持ち逃げした男の捜索が始まる。撃たれたティムが退院して職務に復帰した。まだ体が十分に動かないのに無理をして仕事をするティムを見てルーシーは心配になる。金を持ち逃げした男の住所が判明したため、ノーランとタリアは逮捕に向かう。男は生活に困ってつい金を取ったと正直に白状して、幼い息子を残したまま逮捕される。その光景を見て心を痛めるノーランに、人は普段は善人でも苦しくなると誰もが犯罪に手を染めるものだとタリアは言う。ティムは粗暴なバイカー集団にケンカをふっかけて1人を逮捕する。心配したルーシーから相談を受けたノーランは、ルーシーが彼と話す以外に解決法はないと答える。ティムは麻薬の問題を抱える妻のイザベルに麻薬拮抗薬を届けに行くが、見かねたルーシーは彼に代わってイザベルに会い、イザベルが元は麻薬課の刑事で、潜入捜査の結果麻薬依存症になったと知る。逃げた2人の強盗の居場所が判明し、そのアジトにスワットが踏み込むことになり、援護としてノーランたちも現場に向かう。被疑者2人が家から出てきたのを発見したノーランとタリアは後を追う。応援にかけつけたティムとルーシーが1人を追いつめて逮捕。もう1人は元軍の射撃手の女性で、屋上まで追ったノーランは銃をつきつけられて絶体絶命となるが、そこにタリアが現れてノーランは命を救われれる…。

グレイは新人3人をいつもとは異なる指導巡査と組ませる。ノーランはロペスと、ルーシーはタリアと、そしてジャクソンはティムと組む。グレイはさらに「シフトが終了するまでに担当指導巡査の知られざる事実を探れ」と3人に命じる。ルーシーとタリアはひき逃げ容疑の車両を追跡。ルーシーは車両から逃げた4人のうちの1人を確保するが、タリアは罪に問えるのは運転手だけだと指摘。このままノーランとの関係を続けると勉強がおろそかになり道を踏み外すと忠告する。ロペスに同行して裁判所に赴いたノーランは、公判に向かう途中で逃走したドラッグディーラーのネスターを追うが途中で見失う。その後ネスターが娘のキンセアニェーラ(15歳の祝い)で娘とダンスしたいがために逃走したと知り、ダンスが終わるのを待って拘束する。ネスターはそのことに恩義を感じ、感謝の印としてコカイン取引に関する情報をノーランらに流す。ティムとジャクソンはシング刑事らを手伝い、銃の密輸業者宅のガサ入れに同行。ところが銃撃戦が始まるとジャクソンは再び動けなくなってしまう。ティムはジャクソンをかばったロペスを責め、上司に報告しようとする。ジャクソンは恐怖を克服する方法を教えて欲しいとティムに懇願。ティムは引きこもりの知人にジャクソンを紹介し、教訓を与えてもらう。グレイはノーランら3組を率いてコカイン取引の現場を押さえようとする。犯人の一人が車で逃走するが、ルーシーがカーチェイスの末に確保する。残り二人の犯人とは銃撃戦となるが、ノーランが体を張ってそのうち一人を確保。車内での待機を命じられていたジャクソンは、パトカーでもう一人の犯人に体当たりしティムのピンチを救う。シフトの終了時、新人3人は指導巡査の知られざる事実を発表するよう促される。3人ともそれぞれに何らかの事実を探り出してはいたものの、それを暴露することはせず一様に口をつぐむ。タリアからルーシーの将来を思うなら付き合いはやめるべきだと忠告されたノーランは、悩んだ挙句ルーシーに別れを告げる。自分から別れを告げようと思っていたルーシーは先を越され憤慨するが、結局は同意する。