ミステリー in パラダイス

陽光あふれるカリブ海に浮かぶ島、セント・マリー島。黒ヤギが牢に入れられるほどのどかなオノリー警察署にロンドンから赴任していたチャーリー警部補は、所用で署を早退した。やがて、島にあるサルコム卿宅から避難小屋のロックが作動した、との緊急連絡がオノリー署に入る。

花嫁が婚礼の日に殺害される事件が起きた。カミールは悲劇と見るが、プール警部補は室内にあった数々の案内表示に注目する。誰が婚礼の日に花嫁を殺すのだろうか？容疑者は花嫁の家族と花婿。そんな中、被害者に莫大な遺産が残されていたことが判明する。

「殺される」と、犯人の特徴まで予言した老婆が毒殺された。老婆の予言を直接聞いたドウェインは、彼女が予言した特徴通りの人物で、島の有力者ダナムの犯行であると主張するが、事件の裏に何かあると考えたプールは捜査を開始する。

ある日、妻が夫を殺害したと警察へ自首してくる。プールとカミールは、現場へと向かうが、死体と凶器となった銃が消えていた。やがて、消えた死体が船のスクリューに引っ掛かっているところを発見される。妻の主張通り銃傷があった死体だった。

囚人レオンをセント・マリーの刑務所に移送することになったプール。しかし移送中に手錠に繋がれていたレオンが刺殺されてしまう。一瞬の隙に行われた犯行にプールの面目は丸つぶれ。さらに、殺害されたレオンを恨む者は千人を超えることが分かる。

プールが熱帯病でダウンし、カミールも出張で不在の中、地元ダイバーが不可解な死を遂げた。殺人事件だと睨んだドウェインとフィデルは独自に捜査を開始する。そこに休暇で島を訪れていた英国人女性巡査部長ヤングがプールの助っ人としてやってくる。