複数の遺言状があるために相続を巡る訴訟が泥沼化している「ジャーンディス訴訟」。その原告にジャーンディス家直系の子孫であるリチャードとエイダが登場し、物語は幕を開ける。彼らの後見人を買って出たのはジョン・ジャーンディス。エイダの話し相手にはエスタが選ばれ、荒涼館での生活が始まるが…。
タルキングホーンが下宿を訪ねた時、ネーモーはアヘン中毒で死んでいた。家主のクルックは彼の部屋でいわくありげな手紙の束を見つける。一方、荒涼館ではリチャードが医者になりたいと言いだし、修業先となるロンドンの医師宅を全員で訪問することになった。ロンドン滞在中、エスタはウッドコート医師と知り合い、彼の人柄に好印象を抱く。
ジャーンディス氏はエスタたちを連れ、東部に住む友人ボイソーンの屋敷を訪れた。隣にはデッドロック卿の屋敷があり、ある日エスタたちはデッドロック卿夫人と話す機会を得る。リチャードは医学への関心を失い、新たに法律の勉強を始めていたが、ほどなくそれにも飽きて陸軍に入ると言い出す。彼は遺産をあてにしていたため、働こうという意欲に欠けていたのだ。エスタたちの心配は更に増す。
タルキングホーンはジョージ軍曹を呼び出し、ホードン大尉の書いた書類を買い取ろうとしたが突っぱねられた。その頃、ガッピーはクルックの話からエスタとデッドロック卿夫人が遠縁かもしれないと推理し、卿夫人に確認してほしいと相談を持ちかける。
借金の返済か手紙を渡すかと脅されたジョージ軍曹は、やむなくホードン大尉の手紙をタルキングホーンに渡した。一方、クルックの下宿に居座ったスモールウィードもネーモーが持っていた手紙を探し出し、やはり彼に渡す。これにより、卿夫人の秘密を知ったタルキングホーンは彼女を追い詰めていく。
ジャーンディス氏にデッドロック卿から招待状が届き、辞退せざるを得なかったエスタは彼に出生の秘密を語る。取り乱すエスタに心を動かされたジャーンディス氏は自らの思いを打ち明け、彼女にプロポーズした。驚いたエスタだが、ウッドコートへの思慕を断ち切り、彼の妻になることを決意する。
アンナ・マックスウェル・マーティン
Emma Summerson
デニス・ローソン
John Jarndyce
パトリック・ケネディ
Richard Carstone
キャリー・マリガン
Ada Clare
ジリアン・アンダーソン
Lady Dedlock