ノルウェーで食品供給管理の要職に就くエステルは長期休暇で夫のレオと息子のヨハンネスとともにオスロに引っ越そうとしていた。だが海流に乗って外国から感染症がもたらされたためサケが販売停止になり、ベルゲンにとどまらざるを得なくなる。チャーリーとユマは娘のホープと新天地で安全に暮らすためノルウェーに難民認定を申請する。一方、保健大臣のスピーチライターのアリエルのもとには首相府から電話が来ていた。

パントゲーナでの感染症発生によるサケの販売停止を受け、エステルは代替食品を供給するための少ない選択肢を模索する。一方、幼い娘を連れてノルウェーに向かおうとしていたチャーリーは、どこに連れて行かれるのか分からず不安にさいなまれる。その頃ユマはチャーリーとは別の危険な方法でノルウェーを目指していた。首相府に招かれたアリエルは、スピーチライターとして首相の再選に貢献できるかどうか値踏みされる。

エステルはサケの感染症の原因を突き止めようとしていたが、予期せぬ所からも病原菌が発見される。不法難民の遺体からペスト菌が見つかったため、国は有効なワクチン接種証明書の提示を移住労働者たちに義務づけ、農場の作業員として働き始めたチャーリーは国外追放の危機に。アリエルが任された初めての大仕事は、故郷のベルゲンで感染拡大によるパニックが起きないように国民向けのスピーチを書くというものだった。

ステーファンが残した証拠から感染症発生の経緯に気付いたエステルは真実を明らかにすべく政治家のオッド・セリエスタッドに助けを求めるが思うようにいかない。一方、エステルを心配したレオは息子とともにある大胆な行動に出る。ペスト感染が疑われるチャーリーは農場を追い出されることに。そして、イングヴィルドと親密になったアリエルは権力の裏側で起きていることを垣間見るのだった。

エステルはペストに対抗するワクチンを開発するよう圧力をかけられる。ベルゲンで新規感染者と死者が増え続けている状況を受け、首相は感染拡大を防ぐためにより厳しい措置を取らざるを得なくなる。そんな中、兄のヴィグレイクがベルゲンに戻りたいと言い出し、アリエルは動揺する。一方、農場から逃亡したチャーリーは殺人の容疑をかけられ捕らえられるが体調が急激に悪化し……。

ペストワクチンを作るためパントゲーナで働き始めたエステルは、変異する病原菌との戦いがいかに困難かを思い知らされる。留置場で死にかけていたチャーリーは、すんでのところで発見され一命を取り留めるものの国外追放されることになる。エステルはワクチンの製造スケジュールを提示するが、それは政府にとって承服しがたいものだった。首相は大きな決断を下し、アリエルは誰に忠誠を尽くすかの選択を迫られる。