イアン・フレミングが国会議員の父と作家の兄を持つ良家の生まれ。親のコネで株式仲買人として働くが顧客に損ばかりさせて、最後の客も離れてしまう。また趣味の初版本集めに没頭し、金に糸目をつけない浪費ぶり。女性関係にもだらしない。見かねた母親イヴの計らいもあり、イアンは海軍諜報部に勤務することに。語学が堪能なことと想像力のたくましさを買われたイアンは早速対ナチスの作戦を提案し・・・。

ドイツ軍によるフランス占領を恐れたイギリスは、フランス海軍のダルラン提督を味方につけようとするが、提督は応じない。イアンはパリの支局を撤退させるにあたり、支局に残された機密情報の処理の名目で自らパリに乗り込む。だが彼の本当の目的は提督の説得だった。しかし直談判の最中に空襲が始まり、ダルラン提督は離席して逃げてしまう。目的を果たせぬまま帰国したイアンは恋人のミュリエルに会いに行くが・・・。

イアンは諜報部特殊部隊（サーティー・アサルト・ユニット）を組織すべく、カナダで訓練を受け、イギリスの陸軍キャンプでメンバーを探す。その後、サーティー・アサルト・ユニットはアルジェリアで手柄を立てる。だが、荒くれ者の集団で各方面からの苦情も絶えず、イアンの上司であるゴドフリーはライバルの空軍のハリスから目を付けられる。一方、イアンは部隊を統率する司令官として前線に行くことを希望し・・・。

ドイツの敗戦が色濃くなっても、連合軍は戦争終結に持ち込む決め手に欠けていた。アメリカは原子爆弾を作るべく核開発を進めていたが、イアンはドイツも同様に核開発をしているだろうと推測していた。ドイツの主要都市からタンバッハに核開発関連の資料を乗せたトラックが向かったという情報を得たイアンはドイツに向かう。資料を乗せたトラックが向かったという情報を得たイアンはドイツに向かう。資料を持ち帰ろうとするも、ナチスの残党であるヴェアヴォルフに見つかり、撃ち合いとなるが・・・。